2024/5/10

エム・シー・ヘルスケアホールディングス株 新物流システム構想策定 ご支援後インタビュー

病院における医療材料、医薬品の調達支援や物流管理(SPD)などを担い、医療の最前線をサポートするエム・シー・ヘルスケアホールディングス様。

将来的な庫内物流の省力化・ロボット導入を見据え、倉庫管理システム(WMS)の導入を検討される中、現状整理やTo-Be像の整理、ベンダー選定に関するご相談をいただきました。

本対談では今回のプロジェクトを振り返りながら、執行役員 CIO補佐(物流担当)の中谷徳志様と、ロジスティクス統括室 ロジスティクス・イノベーションユニットで現場の管理を担う山田宏様に、ご相談までの経緯や弊社のサポートに対する率直な意見、得られた成果などを伺いました。

対談参加者

■エム・シー・ヘルスケアホールディングス株式会社

・執行役員 CIO補佐(物流担当) 中谷徳志様

・ロジスティクス統括室 ロジスティクス・イノベーションユニット 山田宏様

■Rally Growth株式会社

・代表取締役社長 園田真之介

・コンサルタント 木下幹尋

庫内の自働化を目標に、まずはWMS導入を目指したい

――そもそも、社内でどのような課題を抱えていたか教えてください。

中谷 弊社で使用している基幹システムは、販売管理と物の受発注に特化したシステムに分かれています。後者の方に在庫管理機能がついているのですが、ロボットを展開していくには一部機能が十分ではありませんでした。

2022年に私が着任し、今後に向けて庫内の自動化を検討する中で、やはり倉庫内はきちんとシステムを入れて管理した方が良いという話になり、本格的にWMSの導入の検討を始めたという経緯です。

山田 以前も、システム部門を交えて「倉庫にこういうものを入れたらもっと効率的になるよね」という議論を交わしていたのですが、具体的に何をすればいいのか見えずに行き詰まっていたというのが2021年くらいまでの状況でした。中谷が物流担当の執行役員として着任してから本格的な議論が加速した感じですね。

中谷 WMSだけというよりは、広い意味で今後どうしていくのが良いのかという観点でいろいろなことを考えていましたね。いずれにしても、それまでの基幹システムの機能だけではその先にはいけないと思っていたので。

庫内ではかなりの数のパートさんに働いていただいていますが、誰かが抜けたあとの人手確保にはやはり苦労しているんですよね。これから先、労働人口が減ってきたら、ますます採用が難しくなる。やはり早いうちに手を打って、労働集約型から変えていかないといけない。しかし、従来の基幹システムだけではそれを実現するのは難しいと感じていました。

――WMSの導入を検討するにあたって、最初にベンダーさんとお話をされたのですか。それとも、先にコンサルが必要だという話が出たのでしょうか。

中谷 一緒に伴走して考えてくれる人が必要だとは早い段階から思っていましたが、どんな人にお願いするべきかというのは決まっていませんでしたね。

エム・シー・ヘルスケアホールディングス株式会社 執行役員 CIO補佐(物流担当) 中谷徳志様

▲エム・シー・ヘルスケアホールディングス株式会社 執行役員 CIO補佐(物流担当) 中谷徳志様

物流屋とシステム屋。噛み合わなかった議論

――コンサルやWMSを入れることについて、現場を管理されている山田さんの立場からはどう受け止めていましたか。

山田 中谷は柔軟な感覚を持っていたようですが、我々現場としては、最初にこの話を聞いた時には、実はちょっと抵抗感がありました。「ここにコンサル入れるんですか?」というのが正直な第一印象でしたね。

中谷 驚いたよね、きっとね。(笑)

山田 私は現場のことを分かっているつもりでいるので、社内のシステム部門とタッグを組めば、ある程度の課題は潰していけるのではないかという考えがあったんですよね。ところが、やはり物流屋とシステム屋が意見を交わしたところで、話が噛み合わない部分が多々あるんです。それが議論が進まなかった要因の一つでした。

中谷 弊社はこれまでも自分たちで調べ抜いて、自分たちで決めてきたことが多かったので、「WMSも自分たちで調べて選べばいいんじゃない?」という空気だったと思います。

でも、そもそもWMSを触ったこともない人間が、それぞれの中身を理解して比較検討して、どうやって運用して、将来的に拡張していくかというところまで判断するのはやはり難しいんですよね。

時間をかければできないことはないんですが、それでは我々がイメージしているスピード感とは合わない。それなら伴走していただける会社にお願いした方が、時間もセーブできるし、結果的に社内の人間も勉強できるだろうという判断でした。

山田 自分たちで作り上げたいという思いが先走ってたところもあったかもしれません。コンサルタントとWMSを入れようと考えているという話を聞いた時に、本当に我々が目指すところにたどり着けるのだろうかということは感じていました。

Rally Growthの“バランス感覚”が安心感に

――Rally Growthのことはどのように知ったのですか。

中谷 以前、ずっと一緒に仕事をしていた人が園田さんのことを存じ上げていて。ほかにも物流関係や親会社関係などからいくつかの候補が挙がっていたので、まずはホームページを見て比較しました。そして、園田さんがいらっしゃるRally Growthがしっくりきそうだなということでお会いしたという経緯です。

――実際にお会いになって、第一印象はいかがでしたか。

中谷 もともと園田さんの経歴は伺っていて、WMSの会社で大きなプロジェクトにも参画されていたということも存じ上げていました。実際にお会いしてみると、他社のWMSについても非常によく理解していらっしゃったのが印象的でしたね。会社の規模や業態に合わせた園田さんなりの分類をされていたので、「これはいいな」と直感しました。

園田 すでに中谷さんが現場についてかなり分析をされていて、基幹システムとの棲み分けなどについて一定の考え方が整っていましたよね。議論する土台があったのでかなりスムーズに話が進んだ印象です。

中谷 最初からストレートにWMSの話をしましたね。我々の思い描いている形をご説明しました。

――選定される際、他社様との比較もされたのでしょうか。

中谷 比較はしていましたが、ほかは物流に特化していたり、よく知っているのは自社のWMSだけだったりという会社さんが多かったので、あまりマッチしないなと思っていました。

他のコンサルさんに関しても、配送や実物流の改善などに力を入れてらっしゃる会社だったので、WMSとは少し違うかなと。

――最終的にRally Growthを選んだ決め手はなんだったのでしょうか。

中谷 やはり、園田さんの知識とご経験です。それが弊社に一番ぴったりだと感じました。

――山田さんから見て、Rally Growthの第一印象はいかがでしたか。

山田 当時、中谷から言われていたのは「バランス感覚」でした。物流屋でもあり、システム屋でもある。Rally Growthさんはそういった側面を持っているコンサルだと。システムに特化した話ばかりをするのでもないし、物流に特化した話ばかりするのでもない。ニュートラルな立場で色々な相談に乗っていただけるコンサルだと聞いていたので、それが我々にとっては安心感に繋がった部分でした。

実際にお会いして、コンサルとして、相手方の窓口がきちんとイニシアチブをとってやっているかという部分は見られているんだろうなというのは感じていました。

何かあってもサポートしてくれる方がいるという安心感がありましたね。自分たちが道を踏み外しても、また軌道を戻してくれるという安心感がありました。

エム・シー・ヘルスケアホールディングス株式会社 ロジスティクス統括室 ロジスティクス・イノベーションユニット 山田宏様

▲エム・シー・ヘルスケアホールディングス株式会社 ロジスティクス統括室 ロジスティクス・イノベーションユニット 山田宏様

――“サポートしてくれる安心感”。具体的なエピソードはありますか。

山田 本当にありすぎて。(笑)

ベンダーさんの窓口を一手に担っていただいたので、我々はご提案いただいたベンダーさんに対して比較的フラットに接することができたというのはありますね。

自分たちだけで動いていたら、変な偏りが出てたような気がします。話をした時間が長ければ長いほど、そのベンダーさんに対する忖度みたいなものも生まれて、社内で意見をまとめにくくなってしまったかもしれない。

Rally Growthさんが窓口になることで、どのベンダーさんと接する時間も一定になるので、評価をするにしても、他の人たちの評価を導くにしても、フラットな目線を徹底できたのかなと思います。

中谷 既存ベンダーのバイアスもなかったしね。

――提案依頼書(RFP)作成やベンダー選定の前には、現状分析やTo-Be像の策定などもお手伝いさせていただきました。その部分で効果を感じられた点はありますか。

山田 分析からTo-Be像の策定はやはり大きかったですね。間違いなく、RFPの精度を高めた最大の要因だと思っています。

毎週1回、対面でお会いして作りました。我々なりの言葉で伝えたことを、きちんと絵にして表現してくれたRally Growthさんの力はお見事としか言いようがなかったですね。そういうことを口頭で説明しても、なかなかうまく伝わらないケースが多いんですよね。特に我々は医療分野ということで、かなり特殊な物流工程もありますから。まあ、我々の説明もうまかったと思うんですけど。(笑)

一同 (笑)

SEの知見とコンサルタントの知見。両軸で解決策を導出していく

――分析からTo-Be像策定に関して、何か具体的なエピソードはありますか。

山田 とある業務に関して、制約がある中でどうシステムに落とし込んでいくかという議論が一番難しかった点ですね。物流だけでなく、システムに関する知見もお持ちの園田さんだからこそ、両軸で見ることで解決法を導き出せたのかなと思います。

園田 そこはかなり議論しましたね。

山田 相当時間を割きました。システム担当も四苦八苦していました。

園田 システム担当の方との議論でも様々な意見が出たんですが、最終的にちゃんとクリアして。一つのテーマに対してかなり時間をかけて整理しましたね。

山田 社内で議論するとすごく深いところまで入り込んでいってしまって、外部の方が議論に入るのが難しいことがあるんですよね。でも、それがなかったというのは、Rally Growthさんの吸収力の高さの裏付けなのかなと。

――それはSEの知見が生きているのですか。それともコンサルの知見でしょうか。

園田 両方ですね。システムの仕組みも物流業務の影響度も理解できるので、解決法を探すべきだし、探し出せると思ったんですよね。具体的には、基幹システムに持たせるべき機能という前提があり、それが大きな制約になって業務効率が上がらない場面がありました。その前提自体を疑い、システム担当の方と議論した結果、実現できる事がわかったんです。SEとしての経験とコンサルとしての経験、その双方が生かされて支援できた部分かと思います。

――物流の知見があっていても、システムのことまでわかっている人は少ないですよね。

園田 物流側からすると、システム側から「これしかできません」と言われたら、それが制約になってしまう。逆もそうですよね。現場が「できません」と言ったら、その中でシステムを考えないといけない。その制約を全部裸にして、なぜその制約があるのかを解決していく。それをいつも心掛けていました。

Rally Growth株式会社 代表取締役社長 園田真之介

▲Rally Growth株式会社 代表取締役社長 園田真之介

――全体的なご支援の中で、中谷さんと山田さんの中でなにか新たな発見や驚きはありましたか。

中谷 点数でベンダーの評価を付けることですね。◯、△、✕での評価はやっていましたが、「同じ◯でもこっちはプラスの◯、こっちはマイナスの◯」みたいなこともありますよね。点数にするとはっきり評価できる。それが面白かったですね。

山田 客観性のある評価という観点で得点制が良いということはわかっていたのですが、どういう項目を設けて、どうやって得点をつけていけばいいのかというのは皆目見当がつかなかったんですよね。44もの項目を作っていただいて評価したのですが、その視点はすごく勉強になりました。

中谷 評価の詳細を見せてほしいと言われても、自信持って見せられます。そこまで詰めることができたのはやっぱり大きかったですね。

園田 一般的な項目もあれば、御社向けの独自項目もあります。あの項目を出したときは、結構議論が起こるかと思ったんですが、意外とすんなりいきましたね。

山田 これまで、弊社の中で物事を選定するプロセスではオピニオンリーダーの存在が大きくて。もし得点制がなかったら私がオピニオンリーダーになっていて、私が右と言えば右に、左と言えば左に動いていたのかもしれません。でも、今回の評価に関してはそういうことが全くなかったのが新鮮でした。

今回はWMSの選定でしたが、今後、ロボットの選定などにも同じ考え方を取り入れられるのではないかと思います。

――メンバーの木下に関して、良かった点や「もう少し頑張れ!」という点があれば教えてください。

山田 一言で言うと、私にとっては部下のような感覚でした。年齢的にちょうど一回り下で、現場を見ていたときの自分の部下に重なるところがあって。木下さんとしてはお客さんと接している感覚だったかもしれませんが、私にとっては上司と部下みたいな関係性でしたね。こちらから色々なことをお願いしたり、それに対して意見を出してもらったり、すごく良い関係性だったと思いますよ。

これがコンサルタントとクライアントという普通の関係性だったら、私は園田社長のところにばかり行っていたでしょうね。

中谷 山田が人を褒めるなんてこと、めったにないんですよ。みんな恐れていますから。彼が行くと背筋がぴんと伸びるんですよ。(笑)

山田 もし期待に応えられていなかったら、それはそれで正直に我々申し上げていたと思います。先ほど申し上げた通り、本当に何も言うことがないですね。知恵を出すのは園田社長、それを実践・実行に移すのが木下さんというような役割分担をされていたのかなと思うんですけど。一度、スケジュールに関してご意見を申し上げたことがあるんですが、木下さんが実行部隊としてしっかり動いてくれたので、リカバリーできた側面もあると思うんですよね。

Rally Growth株式会社 コンサルタント 木下幹尋

▲Rally Growth株式会社 コンサルタント 木下幹尋

中谷 ところで、初回の打ち合わせの時に、木下さん以外にあと二人ぐらい連れで見えられましたよね。やる気だなというのをすごく感じました。

園田 御社のオフィスにお伺いした時ですね。あれがフルメンバーなんですが、とにかくメンバーに経験をさせたかったんですよね。現場に出る経験の一つひとつが血となり、肉となると思っているので。

――今回の結果を踏まえて、今後の期待感があれば聞かせてください。

中谷 ここまで大変お世話になり、ありがとうございました。Rally Growthさんの実力がわかりましたので、きっとこの先またどこかでご相談させていただくことになろうかと思います。弊社は全国にサプライセンターを持っていて、細かい課題も色々あるんですよ。

山田 本当に些細なことでも相談できるような関係になれたことがよかったと思っています。今回はWMSでしたが、またいろいろなご相談をさせていただければなと思っています。引き続きよろしくお願いします。

園田 お二人とも大きな画を描いていらっしゃるので、今後も様々な領域でご支援させていただければと思います。引き続きよろしくお願いします。

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